1年ほど前からだろうかコストコの商品を再販するお店が増えていて、よく見かけることが多くなっている。
さて、この再販店でコストコ商品を買うと得なのか?そんなのか? どの様なメリットがあるのか。また、再販する事は問題にならないのか?などを考えていきたいと思う。
1. コストコの再販店の位置づけ
コストコは大型倉庫型のスーパーマーケットで家電製品、衣類、食品などを始めとして多くの商品を取り扱っていている巨大な倉庫で、入店するためには有料会員にならなければならないというハードルの高さがある。
個人で入会するゴールドスター会員は5,280円(税込)で、エグゼクティブ・ゴールドスター会員は10,560円(税込)と、かなりお高い年会費が必要になるからだ。
そこで、誰が始めたかコストコ商品を自ら購入して、コストコ店舗の外で再販することを商売にした人物がいる。ここへ商品を買いに行けばコストコ店舗ではないので当然のこと会員になっていなくても入店できるし、商品も販売してくれる。
それが広まり現在に至るという感じだ。

2. 一般人が再販店で商品を購入するメリット
さて、所狭しと商品が置かれているコストコ再販店ですが、コストコへ行かずして商品を購入できるわけですが、購入者にとってどの様なメリットがあるのだろうか。


メリットとしては以下の3点が大きいと思う。
① 年会費を支払わずに購入が可能
② 小分した商品を購入できる
③ コストコよりアクセスが便利
2-1. 年会費を払わずに購入が可能
本家コストコに行くわけではないので、会員にならなくても購入ができるのは有り難い。個人でコストコ会員になるためには5,280円(税込)の費用がかかります。
毎週の様にコストコで大量買いする様な人は会費を払ってもメリットがあるかもしれませんが、ほとんどの人はそこまで買い物をしないでしょう。
そんな人でも再販店であれば普通のお店と同じ様に無料で買い物ができるのは大きなメリットであると言える。
2-2. 小分した商品を購入できる
コストコの商品は量が多い事で有名。特に食料品関連はボリュームが大きくて少人数では食べきれないほどで、友達同士でシェアする事を前提購入する人も多い。
しかし、再販店ではコストコで購入してきた商品を小分けして陳列しているものも多く、少人数の家族、またはお試しで食べてみたい人に需要がある。

出展: 女性自身 より
人気商品の「ハイローラー」は、トルティーヤでたっぷりの具材と新鮮野菜を巻いたボリューム満点の惣菜で超人気商品ではあるが、コストコで買うと画像の様に量がすごいのが難点。
これが再販店であれば小分けして販売されているので試しに買ってみる気にもなるし有難い。

出展: 女性自身 より
直径40cmの巨大ピザも小分けされていると少人数の家族や単身者でも購入しやすい。

2-3. コストコよりアクセスが便利
コストコのほとんどが郊外にあり、公共交通機関では行きにくい場所にあるために気軽に訪れることができない場合も多い。
ところが再販店はショッピングモールの一角に出店していたり、独自店舗で販売しているなど、いずれも商売としてやっているわけですからそれなりに利便性の良い場所にあるので、行きやすい場所にあるというのも特徴のひとつだ。
3. 再販店はコストコの許可を得ているの?
ここで気になるのは「再販店はコストコの許可を得て営業してるの?」という事ですが、実際はどうなのでしょうか。許可なく勝手に販売しているの?
コストコ再販店とは、本家コストコで商品をまとめて購入し、自ら経営する店舗などで販売するお店のことをいいます。
結論から言うと、現在の日本では再販店(転売)を規制する法律はなく、コストコ側も現時点では本格的に規制してはいないために、再販店を始めるためにコストコの許可を得る必要はないという事になります。
必要なのは、年会費を支払ってコストコのビジネス会員になることと、店舗営業に必要な許可を取ることで可能となります。(営業許可や保健所の許可など)
結論としては、再販店を運営する場合にコストコの許可は必要が無いという事です。
4. コストコで買うより値段は安いの?
この再販店のビジネスは、店舗経営者等が自らコストコ会員となって大量に購入し、利益を上乗せして販売する事により利益を得る、というビジネスモデルのために当然のこと本家コストコで購入するより割高になります。

例えば、冷凍焼き芋はコストコで購入すると価格は1,098円(税込)だが、再販店で購入すると1,372円(税込)と割高になる。再販店だからといってコストコから安く仕入れる事ができるわけもないので、利益を上乗せすると当然の結果となる。また、再販店によっても利益の乗せ方が違うと思うのでどこでも同じ価格とは限らない。
ただし、もちろん購入者にとって良い事もある。
結論がら言うと、先にもお伝えした様に再販店で購入すると少々割高ですが、年会費を支払う必要が無いという事と、小分けされた商品を購入できるというのが最大のメリットだと思います。
特に食材関連はネットなどで多く紹介されていて人気がある商品は、その量が多いことで知られている。量を多くしてコストを安くするという考えの様で確かに割安な感じるが、かなりの量でビックリする商品も多くある。
しかし、これを再販店では小分けして販売してくれるから有難い。

5. コストコ再販店 まとめ
まず、誤解の無い様にお伝えしておきたいのがコストコ再販店の運営は違法ではなく、コストコも認めている販売形態です。コストコの方も販売促進につながるのでメリットが大きいと思います。
商品も人気のある商品をメインに仕入れて販売する様にすれば効率が良いかもしれません。
このコストコ再販店は、2025年6月時点で全国120店舗以上あるという情報なので、お近くにある様でしたら一度は訪れてみては如何でしょうか!
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