山梨県北杜市、八ヶ岳の裾野に広がる高根町の一角に、SNSやグルメサイトでじわじわと話題を集めている食堂があります。その名も「肉バル おひさま食堂」。看板メニューは、秘伝のスパイスと薪だけで焼き上げる自家製の燻製ローストビーフです。
丼なら850円から、プレートでもしっかり食べて1,600円という価格帯ながら、写真で見る断面はしっとりと赤みを残した本格的な仕上がり。この記事では、グルメメディア「PORTA」の取材記事や店舗情報をもとに、おひさま食堂の魅力とメニュー、アクセス情報をまとめて紹介します。
北杜市高根町は、清里や小淵沢といった観光エリアからも近く、八ヶ岳を望むドライブコースの途中にある町です。観光客向けの華やかな店が並ぶわけではありませんが、だからこそ地元の人が普段使いする食堂の中に、こうした本格志向の一軒が混ざっていると驚きも大きくなります。

キッチンカーから実店舗へ。「おひさまキッチン」の歩み
おひさま食堂のルーツは、北杜市内のイベントやマルシェに出店していたキッチンカー「おひさまキッチン」にあります。オーナーは東京の飲食業界で経験を積んだのち、ニューヨーク視察でテキサス仕込みのBBQに衝撃を受け、スモークミートの探求を始めたといいます。キッチンカーで提供する燻製ローストビーフが評判を呼び、2026年1月19日、高根町でついに実店舗としてソフトオープンしました。
そうした経緯があるからこそ、メニューは燻製ローストビーフを主軸にした潔い構成です。派手な内装や凝ったコース料理ではなく、「おいしい肉を、お手頃な価格で」という一点にこだわり抜いた食堂という印象を受けます。
キッチンカーという業態は、決まった場所を持たずにイベントやマルシェを転々としながらファンを増やしていくスタイルです。そこから「この味を、いつでも食べられる場所を作りたい」という思いにたどり着き、地元の高根町に店を構えたという流れは、移動販売から実店舗化する飲食店の王道パターンともいえます。一過性のブームで終わらせず、地域に根を張った一軒として長く続けていこうという意志が、手書きの看板の言葉からも伝わってきます。

一度見たら忘れられない、手書き看板とメニューボード
店の前に立つ看板には、味のある手書き文字で「おいしいお肉を、お手頃な価格で!!」の文言が。その下に営業時間や、テイクアウト用の燻製ローストビーフ(ブロック販売)の案内も添えられています。

隣に立つメニューボードには、熟成ローストビーフ丼、厚切りローストビーフプレート、燻製ローストビーフ握り、お子様向け丼などが写真付きでずらり。値段と実際の盛り付けを事前に確認できるので、車で通りかかった人がふらっと立ち寄りやすい工夫になっています。
看板メニュー「熟成ローストビーフ丼」の中身
看板メニューの熟成ローストビーフ丼は、注文を受けてからブロック肉をスライスするスタイル。黒い丼に敷かれたご飯の上に、赤みの残るローストビーフが折り重なるように盛られ、上には白髪ねぎがたっぷりとのせられています。

アンガス牛なら850円、国産牛を選んでも950円。この価格で味噌汁、ごはん、サラダ、小鉢が付いてくるというのですから、コストパフォーマンスの良さが評判になっているのもうなずけます。断面には脂と赤身のグラデーションがきれいに現れており、写真を見るだけでも肉のやわらかさが伝わってきます。
桜の香りをまとう、秘伝スパイス×自家製燻製オイル
おひさま食堂の燻製ローストビーフは、桜の香りを纏わせながら、秘伝のスパイスと薪だけで時間をかけてじっくり焼き上げるのが特徴です。仕上げには、肉と一緒に燻製させたという自家製の燻製オリーブオイルがたっぷりとかけられます。

オイルがとろりと肉の上を伝う瞬間の写真からも、香ばしさとジューシーさが伝わってきます。一般的なローストビーフのタレとは一線を画す、燻製の香りを重ねた仕上げは、この店ならではのこだわりといえるでしょう。
一般的にローストビーフは、表面を高温で焼き固めてから低温でじっくり中まで火を通す調理法が知られていますが、燻製の工程を加えるとなると、火加減と時間の管理はさらに繊細になります。強く燻しすぎれば苦味が出てしまい、逆に短すぎれば香りが乗りません。「時間をかけて」という表現には、キッチンカー時代から試行錯誤を重ねてきた経験の蓄積がにじみ出ているように感じます。
箸で持ち上げた瞬間に分かる、しっとりとした食感
箸でひと切れ持ち上げた写真を見ると、肉がしなやかに垂れ下がるほどのやわらかさが見て取れます。口コミサイトでも「注文を受けてからカットする丁寧な調理方法で、味も食感もとても良かった」という声が寄せられており、厚みのあるブロック肉ならではのジューシーさが評価されているようです。

八ヶ岳エリアのドライブ休憩スポットとしても覚えておきたい
清里や小淵沢、白州方面へのドライブや、キャンプ帰りの立ち寄り先を探している人にとっても、おひさま食堂は候補に入れやすい場所です。ランチ営業が11時からと少し早めなので、観光地の混雑を避けて早めの昼食を取りたいときにも重宝しそうです。
周辺は住宅と畑が広がるのどかなエリアで、派手な看板やのぼりが立ち並ぶ観光地とは対照的です。だからこそ、車を停めて手書き看板を見つけたときの「ここに来てよかった」という気持ちが強くなるのかもしれません。八ヶ岳方面へ向かう予定がある方は、ルート上の候補としてメモしておくとよいでしょう。
メニューと価格の目安
PORTA・食べログに掲載された情報をもとに、主なメニューと価格を一覧にまとめました。数量限定メニューや価格は変更される可能性があるため、最新情報は来店前に店舗のSNS等で確認してください。
| メニュー | 内容・価格 |
|---|---|
| 燻製ローストビーフ丼 | アンガス牛850円/国産牛950円(味噌汁・ごはん・サラダ・小鉢付き) |
| 厚切りローストビーフプレート | アンガス牛1,200円/国産牛1,600円 |
| 燻製ローストビーフにぎり | 1,000円 |
| ビーフシチュー/オムライス | 各1,200円/950円(数量限定) |
| お子様向け丼 | 500円 |
| テイクアウト(燻製ローストビーフ) | ブロック単位で販売、牛の種類により価格が異なる |
すべてのメニューに小鉢と味噌汁が付くのも、食堂らしい嬉しいポイントです。丼とプレートで肉の厚みが変わるため、しっかり噛みしめたい人はプレート、手軽に済ませたい人は丼を選ぶとよさそうです。数量限定のビーフシチューやオムライスは売り切れることもあるようなので、狙っている場合は早めの時間帯に訪れるのが確実でしょう。
座敷でくつろげる、あたたかみのある店内
店内は13席(テーブル8席・カウンター5席)とこぢんまりとした造りで、座敷席も用意されています。木の温もりを感じる丸テーブルと、南アルプスを望む大きな窓が印象的な空間です。子連れでの利用にも対応しているとのことで、家族連れでも訪れやすい雰囲気が伝わってきます。
座敷にあがってゆっくり足を伸ばしながら食事できるのも、こうした食堂ならではの良さです。テーブル席とカウンター席、座敷席という3つのスタイルが選べるため、ひとりでふらっと立ち寄る日も、家族や友人と連れ立って訪れる日も、それぞれに合った過ごし方ができそうです。

店舗情報・アクセス
おひさま食堂は、中央自動車道・長坂ICから車で10分ほどの高根町にあります。駐車場は10台分用意されているため、車での来店がしやすい立地です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 肉バル おひさま食堂 |
| 住所 | 〒408-0002 山梨県北杜市高根町村山北割1962-1 |
| 営業時間(ランチ) | 月~金11:00~14:00、土12:00~14:00 |
| 営業時間(ディナー) | 金・土17:00~、不定期営業(詳細はSNS要確認) |
| 定休日 | 日曜日(不定休あり) |
| 駐車場 | 10台 |
| 席数 | 13席(テーブル8席・カウンター5席、座敷あり) |
| その他 | テイクアウト可、子連れ対応 |
肉料理・食堂系の記事もあわせてチェック
牛肉の焼き加減や食感にこだわった一皿をもっと知りたい方には、こちらの記事も参考になります。

また、地元で長年愛される「食堂」の雰囲気そのものを楽しみたい方には、神戸・新在家の大衆食堂を紹介したこちらの記事もおすすめです。

おひさま食堂にまつわるよくある質問
訪問を検討している方向けに、気になるポイントをまとめました。
- Q. 予約は必要?……小規模な食堂のため、混雑が予想される時間帯は事前にSNSで営業状況を確認するのがおすすめです。
- Q. テイクアウトはできる?……丼やプレートに加えて、燻製ローストビーフのブロック販売も行っています。
- Q. 夜も営業している?……金・土曜のディナー営業は不定期のため、来店前にSNSでの告知を確認してください。
- Q. 子ども連れでも入れる?……子連れ対応をうたっており、お子様向けの丼メニューも用意されています。
- Q. 支払い方法は?……小規模店舗のため、念のため現金を用意しておくと安心です。詳細は来店前にSNS等で確認してください。
- Q. どのくらい混雑する?……座席数13席とこぢんまりしているため、休日のランチタイムは混み合う可能性があります。時間帯をずらすのがおすすめです。
まとめ|北杜市でわざわざ立ち寄りたい燻製ローストビーフの一軒
キッチンカーから始まり、桜の香りをまとう自家製燻製ローストビーフを武器に実店舗を構えた「おひさま食堂」。850円という手頃な価格で本格的な燻製肉を味わえる魅力は、口コミやSNSで評判が広がっている理由がよく分かります。八ヶ岳方面へのドライブやキャンプの帰り道に、立ち寄り先の候補として覚えておきたい一軒です。
※本記事は「PORTA」(https://www.porta-y.jp/)および食べログ等の公開情報をもとに構成した紹介記事です。写真はすべてPORTA掲載写真を使用しています。価格・営業時間・定休日などは変更される場合があるため、来店前に店舗の公式SNS等で最新情報をご確認ください。













コメント