安曇野「大王わさび農場」と名物「湧水釜飯 大王庵」の本わさび飯を徹底解説|黒澤明ロケ地の水車小屋も

本わさびソフトクリームの旗が目を引く大王わさび農場の施設外観にタイトルを重ねた写真 和食・蕎麦・うどん

満点青空レストランで紹介されている長野県安曇野市にある「大王わさび農場」は、日本最大級の広さを誇るわさび園。北アルプスからの清らかな湧水と、一面に広がるわさび田の景観は、一度見たら忘れられない美しさです。園内には、黒澤明監督の名作映画のロケ地になった水車小屋や、名物の本わさび飯が味わえるレストラン「湧水釜飯 大王庵」もあり、見て・食べて楽しめる観光スポットとして人気を集めています。

今回は、大王わさび農場が持つ100年以上の歴史や見どころ、そして名物レストラン「大王庵」の本わさび飯について、ネット上の情報を調べた上で詳しく紹介します。

日本最大級のわさび園、その開拓の歴史

大王わさび農場の歴史は、1915年に扇状地の湧水利用に着眼したことから始まります。1917年3月に開拓に着手し、実に約20年もの歳月をかけて1935年に完成させたという、大変な苦労の末に生まれた農場です。開拓に尽力した初代は、農場の完成を見届けた後、1941年に55歳で亡くなったと伝えられています。

大王わさび農場の入り口に立つ看板
出典:食べログ

現在の農場は面積約15万平方メートルという広大な敷地を誇り、日本最大級のわさび園として知られています。北アルプスの伏流水が毎日約12万トンも湧き出るこの一帯は、1985年に環境庁(当時)の名水百選「安曇野わさび田湧水群」にも認定されました。この豊富できれいな水があるからこそ、年間およそ100トンものわさびが育てられているのです。観光地としての評価も高く、ミシュラン・グリーンガイド・ジャパンでは一つ星を獲得しています。

黒澤明監督「夢」の舞台になった水車小屋

園内で一際目を引くのが、茅葺き屋根の水車小屋です。これは、世界的な映画監督である黒澤明が手がけたオムニバス映画「夢」の第8話「水車のある村」のロケ地として、1989年5月に撮影が行われた場所。農場の脇を流れる万水川と蓼川が合流するあたりに、撮影用に作られた水車小屋が今も残されています。

のどかな田園風景と澄んだ水路、そして苔むした水車という組み合わせは、まさに一枚の絵画のよう。現在も園内には複数の水車小屋があり、四季折々の景色とともに人気の撮影スポットとなっています。天候や時間帯によって水面の表情が変わるので、訪れるたびに違った美しさを楽しめるのも魅力です。

水車小屋以外にも、わさび田を背景にした木製の橋「幸いのかけ橋」や、北アルプスと有明山を一望できる「アルプス展望台」など、写真映えするスポットが園内には点在しています。広大な敷地をのんびり散策しながら、お気に入りの一枚を探してみるのも楽しみ方のひとつです。

湧水で育つ本わさびを、その場ですりおろす体験

大王わさび農場の魅力は景観だけではありません。実際に収穫されたばかりの生わさびを購入できるほか、鮫皮おろしを使ってその場ですりおろす体験もできます。すりたての生わさびは、市販のチューブわさびとは香りも辛みも別格。ツンとした爽やかな香りが鼻に抜け、辛さの中にほのかな甘みを感じられます。

鮫皮おろしで生わさびをすりおろす様子
出典:大王わさび農場

また、農場の脇を流れる蓼川では、水車小屋の近くまで接近できるクリアボート体験も用意されています。約20分間、透き通った川面をボートで進みながら景色を楽しめる人気アトラクションで、料金の目安は大人1,200円・子供900円ほど。時期によって運休している場合もあるため、訪れる前に公式サイトで最新の運航状況を確認しておくと安心です。

名物「湧水釜飯 大王庵」で味わう本わさび飯

園内の散策で小腹がすいたら立ち寄りたいのが、大王わさび農場に併設されたレストラン「湧水釜飯 大王庵」です。木のぬくもりを感じる落ち着いた店内には20席以上のテーブル席が用意されていますが、ランチタイムには行列ができるほどの人気ぶり。平日でも開店15分前、週末になると1時間近く前から並ぶこともあるといいます。

湧水釜飯大王庵の入り口にかかる白い暖簾
出典:食べログ

看板メニューは、北アルプスの湧き水で炊き上げたご飯に、農場で採れたての生わさびをたっぷりとすりおろしてのせる「本わさび飯」。昔ながらの和定食を中心としたメニュー構成で、そばや味噌汁と一緒に味わえるセットも用意されています。

店名の「湧水釜飯」が示す通り、ご飯そのものへのこだわりが強く感じられるのもこの店の特徴。派手な演出はなくとも、素材本来の味を活かしたシンプルな一皿だからこそ、何度でも食べたくなるのだと思わせる佇まいでした。

実際の「本わさび飯」ランチセット

実際に提供されているセットには、わさび飯・ざるそば・味噌汁・薬味の小鉢が一つのトレーに盛り付けられています。わさび飯の上には花がつおと刻みねぎがたっぷりとのり、湯気とともに立ちのぼる香りだけでも食欲をそそられます。

わさび飯とざるそば、味噌汁がそろった大王庵のランチセット
出典:食べログ

すりたての生わさびをご飯に混ぜ込むと、ツンとした清々しい香りがふわりと広がります。花がつおの旨みと醤油ベースの薬味だしがご飯によく絡み、わさびの爽やかな辛さが後を引く美味しさ。湧水で炊いたご飯ならではの、もっちりとした粒立ちのよさも印象的でした。

湯気の立つ本わさび飯に花がつおと生わさびがのった一杯
出典:大王わさび農場

そばやグリル料理など、他のメニューも充実

大王庵で味わえるのは、わさび飯だけではありません。信州のブランド豚を使った「グリルセット信州太郎ぽーく」など、肉料理のメニューも用意されており、彩り豊かな温野菜と一緒にボリュームたっぷりに楽しめます。

信州太郎ぽーくと彩り野菜が盛られたグリルセット
出典:大王わさび農場

カラフルな野菜と香ばしく焼き上げた豚肉に甘辛いソースが絡み、見た目にも食欲をそそる一皿です。わさび飯とはまた違った満足感があり、複数人で訪れて食べ比べをするのもおすすめの楽しみ方です。

ちなみに、わさびには消化を助ける酵素や殺菌作用があるとされ、古くから刺身や寿司の薬味として重宝されてきました。肉料理と一緒に注文して、味変わりに生わさびを添えて食べてみるのも面白い楽しみ方かもしれません。

売店で楽しむわさびグルメとお土産

農場内の売店には、採れたての生わさびが並ぶ直売コーナーがあり、太くて立派なわさびを手頃な価格で購入できます。お土産用には、口の中でとろける食感が特徴の生大福「とろける生大福Wasabi」や、小腹を満たす軽食メニューも人気です。

生わさびの直売コーナー、とろける生大福Wasabi、軽食メニューが並ぶ大王わさび農場のお土産グルメ
出典:食べログ

わさびを使ったスイーツやドリンク、わさびワインなど、ここでしか手に入らないユニークな商品も豊富。散策の合間に食べ歩きを楽しんだり、自宅用・贈答用にまとめ買いしたりと、訪れるたびに新しい発見がありそうです。

ひんやり美味しい「大王ソフトクリーム」

散策で火照った体を冷やすのにぴったりなのが、農場自慢のソフトクリーム。定番のバニラや抹茶に加えて、栗の風味を活かしたモンブラン仕立てのソフトクリームなど、季節や店舗によって選べる味が変わるのも楽しみのひとつです。

抹茶ソフトクリームとモンブラン仕立てのソフトクリーム、大王わさび農場の食べ比べ
出典:大王わさび農場

桜の花びらをあしらった可愛らしいコーンも用意されており、写真映えも抜群。緑豊かな景色を眺めながら味わうソフトクリームは、旅の思い出をより特別なものにしてくれるはずです。

メニューと料金の目安

調査で確認できた主なメニュー・体験の料金です。価格は変更される場合があるため、最新情報は来訪時にご確認ください。

メニュー・体験 内容 価格の目安
本わさび飯 湧水で炊いたご飯に生わさびをのせた名物 1,300円
グリルセット信州太郎ぽーく 信州ブランド豚と温野菜のセット 1,850円
湧水コールドブリューコーヒー 湧水で淹れた水出しコーヒー 500円
クリアボート体験 約20分、水車小屋付近を周遊(運休の場合あり) 大人1,200円/子供900円
入園料 大王わさび農場そのものの見学 無料

施設情報・アクセス

項目 内容
施設名大王わさび農場(園内レストラン:湧水釜飯 大王庵)
住所長野県安曇野市穂高3640
大王庵 電話0263-82-2118
農場 営業時間3〜11月 8:00〜17:00/12〜2月 9:00〜16:00
大王庵 営業時間11:00〜14:30
休園日12月31日のみ
アクセス長野自動車道 安曇野ICから車で約10分/JR大糸線「穂高駅」から徒歩約30分・タクシー約10分

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よくある質問

訪問前に気になりやすいポイントをまとめました。

Q. 所要時間はどれくらい?
ゆっくり散策してお土産選びやランチも楽しむ場合、1時間半〜2時間ほどを見ておくと余裕を持って回れます。写真撮影を中心に短時間で回るなら30分〜1時間程度でも十分です。

Q. 雨の日でも楽しめる?
屋外の散策がメインの施設ですが、レストランや売店は屋根のあるエリアにあるため、小雨程度であれば傘をさして楽しめます。水量が増した湧水路の景色もまた違った趣があります。

Q. 子供連れでも楽しめる?
広い敷地内はベビーカーでも移動しやすく、クリアボート体験(運航時)は子供料金も設定されています。生わさびのすりおろし体験も、子供にとって良い食育の機会になりそうです。

まとめ|自然と歴史、グルメが揃う安曇野の名所

大王わさび農場は、100年以上前から続く開拓の歴史、黒澤明監督の映画にも残された美しい水車小屋の景観、そして採れたての本わさびを使った名物グルメまで、一つの場所でいくつもの魅力を味わえる観光スポットです。入園料が無料というのも訪れやすいポイントで、安曇野・松本エリアを旅する際にはぜひ立ち寄ってみてください。

ランチタイムは混雑しやすいので、「湧水釜飯 大王庵」で本わさび飯を味わいたい人は、開店直後の時間帯を狙って訪れるのがおすすめです。

※価格・営業時間・体験内容は記事執筆時点で確認できた公開情報をもとにしています。変更される場合がありますので、最新情報は施設または公式サイトでご確認ください。

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