長野県駒ヶ根市といえば、中央アルプスと南アルプスを望む自然豊かな街。ソースかつ丼で知られる一方、地域ぐるみで育ててきた希少な特産品が「駒ヶ根の黒ごま」です。
国産ごまは国内流通量の1%未満とされる希少品。駒ヶ根では栽培だけでなく、炒りごま・すりごま・練りごま、黒ごま100%のごま油まで商品化されています。本記事では、その特徴や生産者、通販情報、家庭で試せるレシピをまとめます。
満天☆青空レストランで放映の駒ヶ根・黒ごま|出演者と料理情報
「満天☆青空レストランで放映の駒ヶ根・黒ごま」について、番組公式Instagramと番組表.Gガイドの掲載情報を確認しました。ゲストは乃木坂46の中西アルノさんと井上和さん。MCは宮川大輔さん、ナレーターは平野義和さんと水樹奈々さんです。

国産自給率0.1%とされる黒ごまをテーマに、ごま油を使ったアヒージョ、ごま味噌マヨのサーモンソテー、冷製しゃぶしゃぶ、アイスにごま油を合わせるアレンジ、韓国風おにぎり「チュモッパ」などが掲載されています。
出演者は、MC・宮川大輔さん、ゲスト・井上和さんと中西アルノさん(乃木坂46)、ナレーター・平野義和さんと水樹奈々さん。演出は井上将司さん、プロデューサーは越山理志さんです。
出典:満天☆青空レストラン公式Instagram/番組表.Gガイド「満天☆青空レストラン」
駒ヶ根の黒ごまとは?
駒ヶ根市は長野県南部、中央アルプスと南アルプスに囲まれた伊那谷に位置します。駒ヶ根で黒ごまを特産品にする取り組みは、農業・商業・行政などが連携して2007年に始まり、2008年から本格栽培がスタートしました。
株式会社豊年屋によると、現在は50軒以上の生産者が栽培に携わり、周辺の飲食店や食品会社でも駒ヶ岳山麓産のごまが使われています。袋を開けた瞬間から広がる芳醇な香りと、料理や菓子に使っても残る香ばしさが特徴です。
数字でたどる「駒ヶ根ごまプロジェクト」
駒ヶ根の黒ごまは、突然現れた流行商品ではありません。豊年屋の公式資料では、農業・商業・行政などが連携して2007年にプロジェクトを立ち上げ、2008年から本格栽培を開始したと説明されています。収穫量は2008年の約900kgから、2009年約2.5t、2010年約5.5t、2011年約7tへ伸びました。最初の数年だけを見ても、地域で栽培技術や集荷の仕組みを整えてきた経緯が分かります。
その後も生産は地域に根付きました。JA上伊那の2022年の記事では、駒ヶ根市を中心に33戸が約6.7haで栽培し、その年は5.5tの集荷を見込んでいたとされています。収穫後の黒ごまは集荷場で重量・状態・品質を確認し、倉庫で保管した後、加工・販売を担う豊年屋へ順次出荷される流れでした。豊年屋は現在、50軒以上の生産者が栽培に関わると案内しています。時点や集計範囲が異なるため、数字は単純比較せず「小規模な試験栽培から地域産業へ育った」と捉えるのが正確です。
なぜ国産黒ごまは珍しい?
日本で流通するごまの大部分は輸入品で、国産は1%未満とされています。ごまは種をまいてから約100日で成長しますが、刈り取り後にも乾燥、脱粒、ふるい、選別と多くの手作業が必要です。熟した後の刈り取り適期も短く、安定生産には経験と人手が欠かせません。
収穫してから商品になるまで
ごまは、実が熟して「さく果」と呼ばれる房が開くと、小さな種がこぼれます。収穫時期を逃すと畑に落ちてしまうため、刈り取りの判断が重要です。とざ和農商は、種まきから約100日で大きな株は2m以上になり、熟してからの刈り取り適期は3日ほどだと説明しています。刈り取った株はハウスへ運び、乾燥させます。
豊年屋の栽培紹介では、収穫したごまを逆さにして干し、開いた房から落ちた粒をブルーシートで受ける様子が紹介されています。乾燥後は叩いて実を落とし、ふるいや唐箕などで茎や殻、ごみを取り除きます。集荷されたごまは工場でさらに選別・焙煎・加工され、袋詰めと検品を経て出荷されます。スーパーで見る一粒になるまでに、収穫、乾燥、脱粒、粗選別、品質確認、加工という多くの工程があります。
駒ヶ根生まれの品種「信州駒黒」
駒ヶ根では地域に適した黒ごまの育種にも取り組んできました。従来の「岩手黒」から選抜・育種を重ね、2021年8月16日に「信州駒黒(しんしゅうこまくろ)」として品種登録されたと報じられています。地域の気候と長年の生産者の努力から生まれた黒ごまです。
農林水産省の登録情報で分かること
「信州駒黒」は通称ではなく、農林水産省の品種登録データベースに掲載された登録品種です。出願日は2019年7月3日、登録日は2021年8月16日、登録番号は第28653号。品種登録者は駒ヶ根市で、育成者として菅原光さん、小出正樹さん、池上光明さん、竹村正宣さんの4名が記録されています。
登録資料によると、「岩手黒」から選抜された品種で、岩手黒と比べて、さく果の房室数が5房室以上、さく果がやや短く最大幅がやや広い点などで区別性が認められました。種皮は黒色、成熟期は「中」とされています。味や香りを感覚的に語るだけでなく、植物体の特徴によって既存品種との差が審査された、駒ヶ根市名義の正式な品種です。

駒ヶ根産黒ごま100%の「Premium Black」
黒ごま好きなら注目したいのが、とざ和農商の「sesame oil Premium Black」です。駒ヶ根ごまを100%使用し、一番搾りだけを選んだ純国産ごま油。職人が気温や湿度に合わせて焙煎し、化学溶剤を使わない圧搾法で仕上げています。
公式サイトでは、香りが強く、料理に2~3滴かける使い方や非加熱での使用がおすすめされています。一般的な炒め油というより、刺身、蒸し鶏、冷奴、そば、ピザなどの仕上げに香りを添える調味料として楽しむタイプです。
生産者・戸澤篤さんと現在の栽培規模
JA上伊那の2026年広報誌では、とざ和農商の戸澤篤さんが駒ヶ根市中沢で約1haを耕作し、年間約500kgの黒ごまを栽培していると紹介されています。戸澤さんは行政職員時代に農政係で新規就農者支援やごま栽培に携わり、自ら試験栽培を経験した後、2022年4月から農家になりました。収穫した黒ごまは全量を「sesameoil Premium Black」に加工して販売しているとされています。
京都の搾油技術と「一番搾り」
この油は駒ヶ根で栽培した黒ごまを原料にし、搾油は京都の老舗企業と協力して行われます。とざ和農商によると、その日の気温・湿度やごまの状態に合わせて職人が焙煎の加減を調整し、圧力をかけて搾油します。薬剤を使わずに搾った油のうち、一番搾りは原料全体の3割弱。常温で冷ました後、熟成・ろ過を経て、香りが高くサラッとした油に仕上げると説明されています。
公式サイトの商品案内は「料理に2~3滴」「非加熱での使用」を勧めています。50g入りの商品として案内される一方、ふるさと納税ページでは50ml表記の返礼品もあります。販売経路やセットで表記が異なるため、注文時には本数だけでなく、1本当たりの内容量、賞味期限、発送時期を商品ページで確認してください。
意外に合う「バニラアイス+黒ごま油」
バニラアイスに香りのよい黒ごま油を2~3滴かけ、黒ごまを少量散らすだけ。甘いバニラの後に香ばしさが広がる、大人向けの和風デザートになります。最初はごく少量から試すのがコツです。

駒ヶ根黒ごまを楽しむおすすめレシピ
黒ごま油香るエビときのこのアヒージョ
- エビ 6~8尾
- マッシュルーム 6個
- にんにく 1片
- 唐辛子 1本
- オリーブオイル 適量
- 香りのよいごま油 小さじ1程度
- 塩、黒ごま 各少々
オリーブオイル、にんにく、唐辛子を弱火にかけ、エビとマッシュルームを加えて火を通します。火を止める直前に黒ごま油を加え、黒ごまを散らします。上質なごま油は高温で長く加熱せず、仕上げに加えると香りが生きます。
黒ごま味噌マヨのサーモンソテー
マヨネーズ大さじ2、味噌大さじ1、すり黒ごま大さじ1、はちみつ小さじ1を混ぜます。塩こしょうと薄力粉をまぶして焼いた生鮭に添えれば完成。鮭の脂と味噌のコク、黒ごまの香ばしさがよく合います。
黒ごまだれの冷しゃぶ
すり黒ごま大さじ2、しょうゆ・酢各大さじ1、砂糖・ごま油・マヨネーズ各小さじ1を混ぜ、ゆでて冷ました豚肉とたっぷりの野菜にかけます。黒ごまならではの色合いと濃い香りが楽しめます。
黒ごまチュモッパ
温かいご飯300gに、ちぎった韓国のり、刻んだたくあん、黒ごま大さじ1、ごま油小さじ1、マヨネーズ大さじ1、塩少々を混ぜ、一口大に丸めます。黒ごまのプチプチした食感がアクセントです。
駒ヶ根の黒ごまはどこで買える?
株式会社豊年屋
駒ヶ根市でごまの選別、焙煎、加工、袋詰めまでを一貫して行う専門メーカーです。地元産黒ごまの「炒りごま」「すりごま」「練りごま」などを扱っています。所在地は長野県駒ヶ根市下平292-35。公式サイトとオンラインショップで最新の在庫・販売条件を確認できます。
とざ和農商
駒ヶ根市中沢の生産者で、駒ヶ根ごま100%の「sesame oil Premium Black」を販売しています。所在地は長野県駒ヶ根市中沢6510-2。公式オンラインショップのほか、ふるさと納税で扱われる場合もあります。

選び方の目安
- 炒りごま:粒の食感と香りをそのまま楽しみたい人向け
- すりごま:和え物、たれ、汁物に手軽に使いたい人向け
- 練りごま:濃厚なたれ、担々麺、菓子作りに使いたい人向け
- 黒ごま油:料理の仕上げに数滴たらし、香りを楽しみたい人向け
購入前に確認したいこと
「駒ヶ根産」と「駒ヶ岳山麓産」の違いは?
販売ページでは「駒ヶ根市産100%」と明記された商品がある一方、地域プロジェクトの説明では「駒ヶ岳山麓産」という表現も使われます。後者は駒ヶ根市周辺を含む地域ブランドとして扱われる場合があります。産地を駒ヶ根市内に限定して選びたい場合は、商品ごとの原料原産地表示を確認するのが確実です。
炒りごま・すりごま・練りごまはどう使い分ける?
炒りごまは粒を噛んだときの香りと食感が主役で、ご飯、麺、サラダの仕上げ向きです。すりごまは表面積が増えて香りが立ち、和え物やたれに混ざりやすいのが利点。練りごまは油分を含む濃厚なペーストなので、ごま味噌、担々麺、ドレッシング、菓子作りに適しています。開封後は各商品の保存表示に従い、香りが落ちる前に使い切りましょう。
黒ごま油は普通のごま油と同じように使える?
Premium Blackは大量の炒め油というより、香りを味わう仕上げ用として案内されています。まずは刺身、冷奴、蒸し鶏、温野菜、そばなどに2~3滴。塩と合わせてパンや野菜のつけだれにする方法も紹介されています。高価で希少な油だからこそ、少量で香りの変化が分かる料理から試すのが合理的です。
通販とふるさと納税、どちらで買える?
黒ごま加工品は豊年屋公式サイトや「ごま生活」などの通販で探せます。Premium Blackはとざ和農商のオンラインショップのほか、駒ヶ根市のふるさと納税返礼品として掲載されることがあります。在庫やセット内容、寄付額は変動し、品切れの場合もあるため、最新情報は各公式ページで確認してください。
健康効果はどこまで期待できる?
ごまにセサミンなどが含まれることは知られていますが、特定の商品を食べれば病気を予防・治療できると断定することはできません。本記事ではおいしさ、産地、製法に焦点を当てています。ごまはアレルギー表示の対象でもあるため、アレルギーがある人は原材料表示を必ず確認してください。
取材・調査から見えた駒ヶ根黒ごまの価値
駒ヶ根の黒ごまの価値は、単に「国産だから珍しい」という一点ではありません。2007年から地域で生産体制を組み、栽培講習、集荷、品質確認、加工までの流れを作ってきたこと。既存品種から選抜を重ね、駒ヶ根市名義の登録品種「信州駒黒」を誕生させたこと。さらに、生産者が搾油や新商品開発まで踏み込んでいることにあります。
生産者数や面積、収穫量は天候や年度で変わります。だからこそ、数字だけを切り取るのではなく、JA、自治体、加工会社、生産者の一次情報を照合することが大切です。本記事は「満天☆青空レストランで放映の駒ヶ根・黒ごま」に関する公開情報を確認しつつ、JA、自治体、加工会社、生産者の一次情報をもとに、駒ヶ根黒ごまそのものをまとめた独立ガイドです。
まとめ
駒ヶ根の黒ごまは、地域ぐるみの栽培と加工、生産者の細かな手仕事によって育てられてきた希少な国産食材です。炒りごまや練りごまだけでなく、香りを楽しむ黒ごま油にも広がっています。駒ヶ根を訪れるときや通販で取り寄せるときは、産地表示、加工方法、用途を見比べて選んでみてください。
※掲載情報は2026年9月26日時点。価格・在庫・販売方法は変更されることがあります。レシピは本記事独自の家庭向けアレンジです。出演者写真は満天☆青空レストラン公式Instagram掲載画像を使用し、出典を明記しています。その他の料理・商品イメージ画像はAI生成で、実在の商品・圃場・料理写真ではありません。














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