大阪・恵美須町の交差点角に、会計のときにある「合言葉」を言うだけで無料トッピングがもらえる店がある。「油そば きりん寺 大阪総本店」だ。
スープのないラーメン「油そば」を専門に扱いながら、コレステロール0の油を使うという健康志向も兼ね備えた一風変わった専門店。全国に30店舗以上を展開するチェーンの原点であるこの大阪総本店を中心に、名物メニューの中身から気になる合言葉サービスまで、じっくりリサーチしてまとめていく。
「油そば」と聞くと、こってり重たいイメージを持つ人も多いかもしれない。しかし、きりん寺が掲げるのは真逆のコンセプトだ。ボリュームはしっかり出しながら、体への負担はできる限り軽くする。そんな一見矛盾するようなバランスを、どうやって実現しているのかにも注目してほしい。
大阪総本店「きりん寺」ってどんな店?
きりん寺 大阪総本店があるのは、大阪府大阪市浪速区日本橋5-11-12。大阪メトロ堺筋線・恵美須町駅の北側出口を出てすぐ、堺筋沿いの交差点角という分かりやすい立地にある。営業時間は昼11:30〜16:30、夜18:00〜22:00で、食券方式のセルフスタイルだ。
全国に30店舗以上を展開する「きりん寺」チェーンの中でも、ここ大阪総本店が原点にあたる存在。日本橋・恵美須町といういわゆる「でんでんタウン」の近くという立地も相まって、学生からサラリーマンまで幅広い客層に支持されている。食べログの口コミは200件を超え、保存件数も5,000人以上と、大阪の油そば専門店の中でも屈指の知名度を誇る。
店内はカウンター席とテーブル席を備え、券売機で食券を購入してから着席するセルフスタイル。全席禁煙で、駐車場は用意されていないため、電車やバスでのアクセスが基本になる。予約はできないので、混雑する時間帯は多少並ぶことも念頭に置いておきたい。
コレステロール0の油を使う、体にやさしい油そば
きりん寺の一番の個性は、単なる「油そば専門店」にとどまらない部分にある。使用している油はコレステロール0のさらっとしたタイプで、オレイン酸とビタミンEが豊富。店内に貼られた説明ポスターには「コレステロールが高めの方」「胃が弱い方」「便秘気味の方」「生活習慣病が気になる方」におすすめ、と書かれている。
意外に思われがちだが、油そばはラーメンに比べてカロリーが低く、塩分もおよそ半分程度に抑えられるという。ラーメンのカロリーが700〜1,000キロカロリー程度とされるのに対し、油そばは500〜700キロカロリー程度に収まるとも言われており、数字で見ても軽さがうかがえる。こってり系のイメージが強い油そばというジャンルにおいて、健康面への配慮を前面に打ち出しているのは、きりん寺ならではの立ち位置と言えるだろう。

店内には「きりん寺流 油そばの食べ方」というポスターも貼られている。まずお酢とラー油をたっぷり1〜2周かける、お好みで辛味噌やニンニクをトッピングする、そして素早くよく混ぜる、という3ステップだ。「混ぜるほど旨い、最後の一口まで駆け抜けろ」という煽り文句からも、この店の油そばへの本気度が伝わってくる。
看板メニューと会計時の「合言葉」サービス
看板メニューの油そばは800円。半熟玉子をのせた「半熟玉子油そば」は900円、キムチを加えた「キムチ入り油そば」は1,000円、具材を惜しみなくのせた「全部のせ油そば」は1,100円という価格構成だ。モチモチの極太麺に旨味の効いたタレがしっかり絡み、卓上の酢・ラー油・辛味噌・ニンニクで自分好みにカスタマイズできる。
サイドメニューも充実していて、からあげ3個が210円、TKG(卵かけご飯)が210円、ご飯単品は160円。麺の量は大盛り・W盛り・トリプル盛りまで選べるようになっており、学生や大食いの人でも満足できる作りになっている。ランチセットも用意されているので、平日の昼どきはセットでお得に済ませるという選択肢もある。

そして見逃せないのが、一部店舗で知られる「合言葉」サービスだ。食券を渡すタイミングで「きりんで」と伝えると、通常100円する半熟玉子トッピングを無料でつけてくれるという。SNSや口コミで話題になり、わざわざ合言葉を調べてから訪れる人もいるほどの人気ぶりだ。公式に常時案内されているサービスではないため、確実にもらえるとは限らないが、話のネタとして一度試してみる価値はあるだろう。
こうした合言葉のような遊び心のあるサービスは、値段や量といった分かりやすい満足度に加えて、「また来たい」と思わせる小さなフックになっている。SNS時代らしいユニークな仕掛けとして、油そば好きの間で語り草になっているのもうなずける話だ。
同じ油そばというジャンルでは、山形・鶴岡の名店を取材した記事も人気だ。ニンニクとマヨネーズが効いた濃厚系ときりん寺のヘルシー系、食べ比べてみるのも面白い。

味変の主役は「酢×ラー油」の黄金比
油そばというジャンル全体に言えることだが、きりん寺の油そばも「そのまま」より「味変してから」が本領発揮になる一杯だ。麺が熱いうちにお酢とラー油をたっぷり回しかけ、油としっかり乳化させることで、酸味とコクが一気に立ち上がってくる。

実際に食べた人の口コミでも「ピリ辛ラー油がまじでいい塩梅」「他の油そばに比べて胃もたれしない」という声が目立つ。ラー油を大胆にかけているにもかかわらず胃に軽いと評されるのは、コレステロール0の油というベースがあってこそなのだろう。辛いものが好きな人は辛味噌を、パンチを効かせたい人はニンニクを追加するなど、自分だけの黄金比を探す楽しみもある。
混ぜるタイミングも重要だ。麺が冷めてしまうと油とタレが分離しやすくなり、香りも立ちにくくなる。運ばれてきたらまず味変を済ませ、間を置かずに一気に混ぜ切ってしまうのが、この店の油そばを一番おいしく食べるコツといえる。
大阪発の油そば・まぜそば専門店をもっと知りたい人は、梅田や中崎町の記事もあわせてどうぞ。同じ「汁なし麺」でも、店ごとに驚くほど個性が違うことが分かるはずだ。


メニュー・価格一覧
券売機で食券を購入するスタイルのため、あらかじめメニューと価格を把握しておくとスムーズだ。トッピングも豊富に用意されているので、自分の胃袋と相談しながら組み合わせを考えるのも楽しい。主なラインナップを表にまとめた。

| メニュー | 価格 |
|---|---|
| 油そば | 800円 |
| 半熟玉子油そば | 900円 |
| キムチ入り油そば | 1,000円 |
| 全部のせ油そば | 1,100円 |
| からあげ3個 | 210円 |
| TKG(卵かけご飯) | 210円 |
| 麺大盛り | 100円 |
食べログの口コミに見る、きりん寺のリアルな評判
食べログには200件を超える口コミが寄せられ、保存件数は5,000件を突破している。実際に訪れた人たちの声を見ると、この店がどう評価されているのかがより具体的に見えてくる。
- 「油そばを食べるならここ!」「大阪を代表する油そば専門店」と、地域を代表する存在として名前が挙がることが多い
- 「ピリ辛ラー油がまじでいい塩梅」と、味変アイテムの完成度を評価する声が目立つ
- 「他の油そばに比べて胃もたれしない」という、健康志向の油ならではの感想も多く見られる
- キムチ入り油そばや半熟玉子油そばなど、トッピングでの満足度アップを楽しむ投稿も多い
評価の軸は「安くて量が多い」だけにとどまらず、「体への負担が少ない」という独自の切り口にまで及んでいる。これこそが、数ある油そば専門店の中できりん寺が選ばれ続ける理由なのだろう。
初めて行く人が気になるポイントQ&A
最後に、初めてきりん寺を訪れる人からよく聞かれそうな疑問を、ここまでの内容をもとに簡単にまとめておく。
Q. 油そばが初めてでも大丈夫?
コレステロール0の油を使い、カロリー・塩分ともに控えめなので、油そば自体が初めての人でも比較的食べやすい部類に入る。まずは基本の油そばか、半熟玉子油そばから試すのがおすすめだ。油そば特有の「油っぽさ」に不安がある人ほど、きりん寺のさらっとした後味には驚かされるはずだ。
Q. 合言葉は必ず使える?
公式に常時告知されているサービスではなく、時期や店舗によって対応が変わる可能性がある。ダメ元くらいの気持ちで、会計時に一声かけてみるのがよいだろう。うまくいかなくても、それはそれで店員とのちょっとしたやり取りとして楽しめるはずだ。
Q. 支払い方法は?
大阪総本店はカード・電子マネー・QRコード決済のいずれにも対応しておらず、現金のみとなっている。訪問前に小銭や紙幣を用意しておくと安心だ。券売機の投入口も大きな紙幣には対応していない場合があるため、崩しておくとよりスムーズに注文できる。
まとめ|大阪・恵美須町で味わう、体にやさしい油そば
きりん寺 大阪総本店の魅力は、ボリュームと満足感だけでなく、コレステロール0の油という健康面への配慮まで両立させている点にある。しっかり者の極太麺、酢とラー油で仕上げる黄金比、そして知る人ぞ知る合言葉サービス。どれもこの店ならではの個性だ。
日本橋・恵美須町エリアに足を運ぶ機会があれば、ぜひ一度きりん寺の油そばを試してみてほしい。会計のときには、ダメ元で「きりんで」とつぶやいてみるのも忘れずに。
体に負担をかけずにガッツリ食べたいというわがままな願いを、きりん寺の油そばはさりげなく叶えてくれる。次の食事の選択肢に、ぜひ加えてみてほしい一軒だ。














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