大阪・中崎町のおしゃれな路地に、コロナ禍を乗り越えて生まれ変わった一軒がある。「MAREN(マレン)」だ。
もともとは都島にあった創作和食屋。しかしコロナ禍で経営が苦しくなり、その技術とノウハウを活かして人気ラーメン店「maren」へと転身した。そして満を持してオープンしたのが、まぜそば専門店として独立させたこの中崎町店だ。和食屋のこだわりとラーメン職人の技術が融合した「極上まぜそば」の正体を、じっくりリサーチしてまとめていく。
ピンチをそのまま畳んでしまうのではなく、培ってきた技術を別のジャンルで活かして再起する。そんなストーリーを知ってから食べると、一杯のまぜそばがまた違って見えてくるはずだ。
中崎町「MAREN」ってどんな店?
MARENがあるのは、大阪府大阪市北区中崎西1-4-22 梅田東ビル1F。大阪メトロ谷町線・中崎町駅から徒歩1〜3分という好立地で、営業時間は11:00〜22:00、年中無休で営業している。カウンター9席とテーブル2席の合計11席という、こぢんまりとした店構えだ。
店の成り立ちが少し変わっている。2020年12月、都島駅前で創作和食屋の跡地を改装してラーメン店「maren」がオープン。翌2021年4月には、コロナの影響で苦しんでいた系列の和食屋をリニューアルし、2号店「つけそばmaren」を展開した。そこで培ったノウハウを活かし、2022年2月に3号店としてまぜそば専門店化したのが、この中崎町店というわけだ。

飲食店が苦境から新しい形で再起するというストーリーは、なかなか他では聞けない。単なる二番煎じのまぜそば専門店ではなく、和食屋としての経験が随所に活きているのが、この店の一番の個性だといえる。
看板メニュー「しょうゆまぜそば」の中身
看板メニューの「しょうゆまぜそば」は980円(ミニ飯付き)から。ダイスカットにしたチャーシュー、粗みじん切りの玉ねぎ、三つ葉、水菜、メンマ、そして中央に鎮座する卵黄が盛り付けられ、最初から黒胡椒がふられているのが特徴だ。チャーシューをたっぷり増量した「チャーシューしょうゆまぜそば」は1,250円(ミニ飯付き)で、見た目の華やかさも一段と増す。
麺は国産小麦に全粒粉をブレンドした自家製麺で、小麦本来の香りが強く感じられる。タレには鶏油と、小豆島の杉桶で仕込まれた醤油を使用。「油っぽいくどさがなく、かといって薄味でもない」と評されるバランスの良さは、和食の繊細な味覚と、ラーメン店らしい満足感のあるコクを両立させようとした結果なのだろう。
チャーシューは低温調理でじっくり火を入れており、ダイスカットにすることで一口ごとに麺・タレ・卵黄と絡みやすくなっている。厚切りでインパクトを出すタイプのまぜそばとは違い、あえて小さく切ることで全体のバランスを重視しているのも、和食屋らしい丁寧な仕事ぶりを感じさせるポイントだ。

大葉やみょうがなど、和食屋らしい香味野菜が添えられているのも見逃せないポイントだ。しょうゆまぜそば以外にも、鶏の風味を大葉オイルで引き立てた「鶏塩まぜそば」、数量限定の「海老チーズ白湯まぜそば」など、季節や仕入れによってラインナップが変わるのも楽しみのひとつになっている。
同じく大阪市内のまぜそば・油そば専門店を取材した記事もあるので、食べ比べにぜひ活用してほしい。

メニュー表とお召し上がり方をチェック
MARENのメニューは、料理写真とともに価格が一覧できるカードで案内されている。しょうゆまぜそば980円、チャーシューしょうゆまぜそば(ミニ飯付き)1,250円、鶏塩まぜそば〜大葉オイル〜1,080円、チャーシュー鶏塩まぜそば〜大葉オイル〜(ミニ飯付き)1,350円のほか、魚介鶏白湯そば1,000円、チャーシュー魚介鶏白湯そば1,270円といったスープありメニューも揃っている。

オープン当時に配布されていた告知ポスターには「地魚、杉樽仕込みしょうゆ、全粒粉麺など素材からこだわった極上のまぜそばを味わえるお店です」という一文がある。素材への言及からも、和食屋としての矜持がまぜそばという新しいジャンルにもしっかり息づいていることが伝わってくる。
サイドメニューには肉汁水餃子380円、チャーシュー串350円、全部盛500円、味玉150円。ご飯物は白米200円、TKG300円、豚レアチャーシュー丼450円と、〆までしっかり楽しめる構成になっている。
店内には「まぜそばのお召し上がり方」を日英併記で解説したカードも用意されている。まずは何も足さずにそのまま混ぜて食べる、次に卓上調味料(黒胡椒や酢がおすすめ)で味変を楽しむ、そして麺を食べ終えたら残ったタレにミニ飯を入れてリゾット風に楽しむ、という3ステップだ。英語表記も添えられているあたり、外国人観光客が多いエリアであることを意識した工夫がうかがえる。

「THE BEST SOBA IS HERE.」というコピーを添えた、麺の軌跡をそのままロゴにしたブランドポスターも店内に飾られている。ラーメン店というより、デザインスタジオのショップカードのような洗練された佇まいで、おしゃれな内装と合わせて、観光客や若い世代にも入りやすい店づくりがされているのが印象的だ。
女性ひとりでも入りやすい心配りも
MARENが評価されているのは、味だけではない。紙エプロンやヘアゴムを無料で貸し出すサービスがあり、女性が一人でふらっと立ち寄りやすい雰囲気づくりがされている。まぜそばはどうしてもタレが飛び散りやすい料理なので、こうした細やかな気配りはうれしいポイントだ。
店内はスタイリッシュで落ち着いた空間になっており、ラーメン店にありがちな油っぽさや雑然とした雰囲気とは一線を画している。カフェ感覚で立ち寄れる店として、女性同士やデート利用でも選ばれているようだ。
「まぜそばを食べてみたいけれど、ガッツリ系のラーメン店は少し入りづらい」と感じている人にとって、MARENのような存在は貴重だ。味の本格さと、入店のしやすさを両立させている店は意外と少ない。
丼からはみ出す豪快なチャーシューが魅力の福島の名店を取材した記事もあるので、ボリューム重視派はこちらもチェックしてみてほしい。

食べログの口コミに見る、MARENのリアルな評判
食べログには330件を超える口コミが寄せられ、保存件数は8,000件を突破している。実際に訪れた人たちの声を見ると、この店の魅力がより具体的に見えてくる。
- 「具材の旨味が凝縮!最後のダイブ飯まで完璧」と、〆のミニ飯まで含めた満足度の高さを評価する声が多い
- 「甘みのある醤油がモチモチ麺に絡んで美味しい」と、タレと麺の相性について具体的に評価するコメントが目立つ
- 平日のランチタイムでも「ほぼ満席」になることがあり、地元での人気の高さがうかがえる
- 「清潔感のあるオシャレな雰囲気」という、店内の居心地の良さに関する言及も多い
味の評価だけでなく、空間や接客への評価が多いのも特徴的だ。和食屋としての丁寧な接客文化が、ラーメン専門店になった今も受け継がれているのかもしれない。数字だけを見ても、300件を超える口コミと8,000件超の保存数は、中崎町という激戦区の中でも際立った数字だといえる。
初めて行く人が気になるポイントQ&A
最後に、初めてMARENを訪れる人からよく聞かれそうな疑問を、ここまでの内容をもとに簡単にまとめておく。
Q. どのメニューを頼むか迷ったら?
初めてなら、看板の「チャーシューしょうゆまぜそば」が鉄板だ。定番のしょうゆダレとたっぷりのチャーシューで、この店の実力を一番わかりやすく体験できる。あっさりめが好みなら「鶏塩まぜそば〜大葉オイル〜」も試す価値がある。
Q. 一人でも入りやすい?
カウンター9席が中心の造りで、実際に一人客の口コミも多く見られる。紙エプロンやヘアゴムの貸し出しもあり、女性の一人利用にも配慮された店づくりがされている。
Q. 混雑を避けるコツは?
席数が11席と少ないため、ランチタイムのピーク(12時前後)は避けて、11時台の早い時間や14時前後に訪れると比較的スムーズに入店しやすい。予約はできないため、並ぶ可能性も念頭に置いておきたい。
行く前に知っておきたい営業情報
予約不可の店なので、訪問前に基本情報を押さえておくと安心だ。主な情報を表にまとめた。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 大阪府大阪市北区中崎西1-4-22 梅田東ビル1F |
| アクセス | 大阪メトロ谷町線 中崎町駅から徒歩1〜3分 |
| 営業時間 | 11:00〜22:00 |
| 定休日 | 年中無休 |
| 主なメニュー | しょうゆまぜそば(980円〜)/鶏塩まぜそば/魚介鶏白湯そば |
| 座席 | 11席(カウンター9席・テーブル2席) |
| 支払い方法 | 電子マネー可(カード不可) |
席数が11席と少なめなので、ランチタイムや週末は並ぶ可能性がある。テイクアウトやデリバリーにも対応しているので、混雑時はそちらを利用するのも選択肢のひとつだ。カード払いには対応していないため、現金か電子マネーを準備しておくと会計時に慌てずに済む。
まとめ|和食の技術が光る、中崎町の極上まぜそば
MARENの魅力は、単に汁なし麺を提供しているだけの店ではないという点にある。コロナ禍を乗り越えた和食屋の技術、小豆島の醤油や全粒粉麺といった素材へのこだわり、そして女性でも入りやすい細やかなサービス。すべてが組み合わさって、この店ならではの「極上まぜそば」を作り上げている。
中崎町でカフェ巡りやショッピングを楽しんだあとの食事に、ぜひMARENのしょうゆまぜそばを試してみてほしい。混ぜる前の彩り豊かな一杯から、〆のミニ飯まで、最後まで飽きさせない構成をきっと実感できるはずだ。
おしゃれな街として知られる中崎町だからこそ、こうした「見た目も味も妥協しない」一杯が生まれ、支持され続けているのかもしれない。次に中崎町を訪れる予定があるなら、行き先リストにMARENを加えてみてはどうだろうか。














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